BOOKUMA的ポケモンGO考察&プレイ日記

ポケモンGOでゆっくり遊んでます。

ウィロー博士にポケモンを送るとなぜアメが貰えるのか

『ポケモンGO』には主人公の先生役として、ウィロー博士が登場します。ポケモン赤緑世代としては、あれっオーキド博士じゃないんだ?という違和感はありますが、まぁ20年も経ってるのでその間にいろいろあったのでしょう。

ゲーム序盤から手取り足取り教えてくれたウィロー博士は、その後もゲームに欠かせないキャラクターとして存在します。ヘルプで呼び出すといろいろ教えてくれる他、不要なポケモンが発生したときに「ポケモンを送る」ことで、アメをくれるので、重宝します。

しかし、つい疑問におもってしまうのですが。

ウィロー博士はなぜアメをくれるのか。

なぜアメが尽きないのか。

送ったポケモンはどこでどうなってるのか。

なぜ主人公に手取り足取り、いろいろと世界のことを教えてくれるのか。

物語のご都合主義を廃して、その世界の理屈を問う、「なぜばいきんまんはアンパンマンと戦い続けるのか」みたいな設問に近いですが…ほら、ポケモンGOって結構ヒマじゃないですか。歩きながらいろいろ考えちゃうんですよね。

「図鑑を完成させたいので、主人公をフォローしてるから」説

一応最初はこの仮説にたどり着きました。ポケモンに魅了され早○年、体力も衰えてきたこの頃…。ポケモンマスターを目指している元気な若いトレーナーに全国行脚をしてもらい、一緒に図鑑を完成させたい。主人公に手取り足取り教えてくれるのは、主人公に可能性を見出してるから。アメをくれるのは、主人公の育成の手助けをするため。オーキド博士と似たような理屈ですよね。

歩きながら考えましたが、しかしこの説では「なぜアメが尽きないのか」を説明できないんですよね。しかもプリンを送ればプリンのアメをくれるし、ニョロモを送ればニョロモのアメをくれる。お前、大抵のポケモン持ってんじゃね?図鑑つくるまでも無くね?って思っちゃうんですよね。

で、たどり着いたのがこの説です。

「ポケモンを送るとアメ2個くれる企業と取引してるから」説

自分の中ではこの説がしっくり来ましたね…。

まず、世界の何処かに、ポケモン回収企業がいるのではないかと。用途は不明ですが、 畜産業的なものに繋がっていく企業でしょう。残酷に思えるかもしれませんが、生きとし生けるもの、食物連鎖から逃れることはありません。畜産業でなくても、なにか産業があってもおかしくありません。

「競馬」「闘牛」など、生き物を使った興行があったり、昆虫のコレクターがいる一方で、食のために命を頂戴することもあります。実際にアニメやゲームシリーズ作中でも、ポケモンを使って金儲けや世界征服を画策する集団が描かれます。

当然、ポケモンを集めるために法人・個人問わず様々なパートナーと契約することもあろうと思いますが、ウィロー博士もそのひとりではなかろうかと。その契約が、ポケモン1匹送付につきアメ2個の送付だとしたら…(もちろん2個じゃなくて2個以上でもいいが…)

あとは、無知な若者をけしかけて、「ポケモン送付1個につきアメ1個」の報酬で条件を握り、おだてて、街を散策させるだけです。さらにはジムという興行にはまらせれば完璧です。

そういえばやけに優しいし、手取り足取り教えてくれて、ポケモンもくれたもんな…。

スマホゲームもきちんとストーリーはこだわってて、例えば白猫プロジェクトでは主要キャラクターは全員旅に出る目的や利害関係が描かれます。モンストはストーリーが無いタイプのゲームですが、その代わり先生役のキャラもいません。ウィロー博士、謎だったんですよ。これで解決したな。

博士からすれば、CP10のヒトカゲをあげるだけで手足になってくれるわけだから、投資効果抜群ですね。巨大企業から無限にでてくるアメ報酬の半分をあたえればいいので、無在庫、無制限。

ちなみに主人公がポケモンを送る先は、すでに自動で博士名義でポケモン回収企業に自動転送されるようになってたら最高ですね。博士はマジで永久チャリンチャリン。超優秀なブローカーです。

 「モンスターボール」や「おこう」の販売代金からキックバックを受けてる説

他の説としては、「モンスターボール」や「おこう」の販売代金を、紹介者としてキックバック受けている説もあったのですが、そうだとしたら、ポケモン送ってくるかわからないのにアメをあげ続けるのはリスクだし、個人にしてはアメ持ちすぎだし、ということで、博士ブローカー説が浮上したわけです。

あるとしたら、ポケモン回収企業との間のブローカーになりつつ、さらに「モンスターボール」や「おこう」の販売代金からキックバックを受けてる可能性はありますね。いや、絶対そうですね。

ちなみにポケモンGOは世界3000万ダウンロードと言われており、もっと増えているでしょう。ウィロー博士は、世界3000万人の新規ポケモントレーナーを擁し、ノーリスクで右から左にアメが増え続けます。アメは、ポケモンを興行のために楽しんでいるトレーナーが現金で欲しがることでしょう。博士やばい蓄財しすぎ!

ウィロー博士自身が畜産業を営んでいる説

これもありますね。先ほどの説では「ポケモン回収企業がいる」「ポケモン回収企業は自らもポケモン狩りをしてるので、大量にアメ在庫がある」という前提で話を進めました。ウィロー博士とポケモン回収企業を別々の存在として論じましたが、ウィロー博士=ポケモン回収企業、という説もありますね。

でも、そんな企業を営む忙しい経営者が、これからせっせと働いてくれるかわからない若者をひとりひとり捕まえて、おだてて説得して教育して回るかね?という疑問から、この説は有力視せず、あくまで博士ブローカー説を推したいと思っているわけです。なにより、みみっちい話なのに巨大な利権が動いてそうなロマンも感じて、一層ポケモン集めに精が出るというものです。

 なお「ポケモン回収企業」がポケモンの生態系を管理し、一部は食材に、一部は養殖に、一部は野生に戻しているとしたら、マジで完成された企業ですね。その生態系に、ウィロー博士も主人公も組み込まれているのです。

 今日もせっせとポケモン捕まえて、博士に送ることにしましょう…。

ポケモンGOがスマホゲームビジネス的にも素晴らしい理由

スマホゲームにはユーザーとしてたくさん課金してきました。モンスト、白猫、プロ野球プライド、パワプロ…たくさん遊んだ。私はソシャゲ業界の人間ではないものの、ゲーム業界の友人も何人かいて活況ぶりを眺めてきたし、ゲーム株でデイトレするために趣味を兼ねた情報収集もしてきたつもり。(結局、通算では株はマイナスなのだが。株難しい。)

そんな中「常に何かはまってるゲーム」が欲しい自分にとって、ポケモンGOは歓迎だったし、さらにはビジネス的にもたくさんの洞察をもたらしてくれました。このゲーム、いい意味でスマホゲームのいろいろな点をブレイクスルーしてるよね。ポケモンGOスマホゲームビジネス的にも素晴らしい理由として、6つほどの気づきを書き込みます。他にも思いついたものがあればぜひ教えてください。

1.ガチャ、絵合わせ、コンプ等の射幸心をあおるもの以外で売上

これまでのソシャゲと一線を画して任天堂ポケモンGOが支持されている理由に、ガチャではない課金モデルであることが挙げられます。日経新聞にも掲載されてましたね。(有料会員限定の記事でごめんない。)

www.nikkei.com

ガラケーゲーム時代から、さらにスマホゲームも盛り上がる中、その収益性の高さにモラルも問われてきたのがゲーム業界近代史でした。一方で、任天堂は「モラルが高い」と位置づけられていると考えられます。「任天堂の倒し方知ってる」の件で比喩されるグリーは、相対的には低モラルさが印象強いからこそ、不本意なキャッチコピーが定着しているのかもしれません。

もちろんポケモンGOはナイアンテック社開発、ポケモン社がライセンス&監修ということで、直接的には任天堂の仕事ではありませんが、任天堂ブランドであることを感じさせます。

逆にこれまでスマホゲームに簡単に参入してこなかったことの足かせにもなっていた可能性があります。が、単なる時間効率的アイテムの課金だけでユーザーの裾野を広げるモデルが、今日現在でApp Store売上1位となっていることは、とても歴史的瞬間であります。

なおモラルハザードな点としては、歩きスマホ大前提なところは指摘をしておかなければいけませんけどね。

2.企業から課金という新しい収益

1と内容はかぶりますが、ユーザーから広く課金するだけでなく、裾野の広いゲームとすることで多くのユーザーを集め、広告モデル的にスポンサーを募ることは、もう単純に「よく思考投下したなぁ」と思うのです。

ちなみに、提携する最初のパートナー(スポンサー)がマクドナルドであることも大変素晴らしいと思っていて。全国に3000店舗あって田舎も強い、子どもも来れる、業界的にボスクラス、という位置づけの店舗網はマクドナルドくらいですよね。日本マクドナルドだけと契約するのか、世界的にマクドナルドを巻き込んでいくのかはわかりませんが、グローバル展開も良い。

スターバックスも悪く無いと思いますが、スタバは全国に無く、しかも微妙に少ない1000店舗で、子どもは切り捨てる印象だし。セブンイレブンはコラボするには生活感ありすぎだし、全国には無いわけです。全国にあるからといって、ローソンと提携って感じだと、なんか一流の仕事って印象が薄れる。ベネッセが学習ソフトの教材チケットをローソンで売ってますが、なんだか、組めればどこでも良かったんじゃない?という気がして、微妙な仕事だなぁと思ってしまうのです。

これらはマクドナルドの次に提携していくなら良いでしょう。あくまで、最初のパートナーにマクドナルドという選択が素晴らしかったという感想です。

3.最新技術を惜しみなく使った結果、社会現象起きる

GPSに、AR(拡張現実)と、Ingressの仕組みにさらに一工夫したポケモンGO。こうした最新技術を使ったゲーム、珍しいわけではないし、技術的な革新があるわけでもないですが、ポケモンと組み合わさることで適切にブレイクしてるなぁと。街中に見るからにポケモントレーナーと思わしき人がうろうろしてるので、口コミ伝達含めてゲームの存在は国民の99%には浸透するんじゃないかレベル。もう社会現象なんですよね。

例えばモンストは、オフラインで会える4人で遊ぶのが楽しいので、口コミ伝搬も起きてダウンロード数が跳ね上がったわけです。これはとても健全な思考だと思います。スマホゲームビジネス的にも素晴らしい理由として、生身の人間が遊んでいる姿を見ることができるのは、なんだか任天堂のゲームらしいという気がします。

4.周辺機器も発売予定

いままでスマホゲームで周辺機器発売って、なかなか聞いたことがありませんが、この活路を見出していくスタイルも、任天堂独特です。なんだか「いかにユーザーに無理に課金させないか」という視点で思考投下してるからこそ、生まれてきた案ですよね。ゲームに課金しなくていいから、おもちゃを買ってよと。まぁこれは、プラットフォームに依存したくない思惑もあるんでしょうけども。

機能やデザイン的には、子どものおもちゃのような気がします。(さすがにあれを日頃は持ち歩けないw)しかも、モノなので、子どもが欲しがった場合、親が子どもに買い与えることになると思います。私も昔は、誕生日やクリスマスといったタイミングでしか買ってもらえなかったおもちゃを、大切に遊んだなぁ。

周辺機器で収益を狙うというのは、スマホゲームビジネスにおいてもチャレンジになると思うので素晴らしいと思うし、なによりも、スマホゲームを大人だけのものにしてきた産業全体に、待ったをかけているようで、とても嬉しいのです、

5.重課金者が神になるわけではないスタイル

もちろん課金したほうが有利なのはポケモンGOも変わらないのですが、ガチャ限定モンスターを入手しないとそもそもゲームを満足にクリアできないソシャゲと違って、無課金でも全然余裕うで遊べます。重課金者が神になるわけではないこのスタイルは、これまでのスマホゲームの常識を変えるであろうと思うわけです。

もちろん、Ingressで言われてるのは「リアル課金が半端ない」ということで、モバイルバッテリーを買ったり、靴を買ったり、疲れてスタバに寄ったりするので、いずれもゲームをして無ければかけなかったお金だったことは確かでしょう。でも、5000円のガチャを10回回して当たるかわからないレアカードを狙わせるより、全然なんか本質的な楽しみがあるし(久しぶりにゲームしてて「楽しいっ」と町中でニヤニヤしてしまった。ちなみにこのときズボンのチャックが開いていることに後から気づいた。街なかでニヤニヤしながらズボンのチャックが開いてる不審者を7/22(金)に新宿三丁目で見かけた人がいたらそれは私だ。)、「重課金者が神になる」という文脈とは違うので、この点はまぁいいだろう。

逆に言うと、極論を言えば時間をかけた人が神になるスタイルである。スマホゲームはだいたい、金も時間もかかるけど、課金額と神率の親和性が高い。一方ポケモンGOは、課金で効率化出来る指数(無課金と課金者のゲーム進捗の差)は4倍くらいじゃなかろうか(経験値2倍、出現率増加、孵化装置増設くらいなので)。ポケモンGOは時間をかけた人ほど神になるスタイルであると思っている

まぁ、「時間をかける」それが一番の人生における課金なんじゃないかって薄々気づいてますけどね。

6.位置ゲームって家とか学校・会社でプレイできないのもいいね

あとは副作用的なものになりますし、「スマホゲームビジネス的にも素晴らしい」というには外れるかもしれませんが、家とか学校・会社でプレイできないのは良いなと。かつてゲームボーイニンテンドーDS、ええ、私も学校で遊んでましたよ。授業中に。いまも学生さんはスマホゲームを授業中にやってたりする人いるんじゃないでしょうか。しょうがないことですよね。

やっぱ位置ゲームなんで、席に座ってじっとしてる分には、圧倒的に出来ることが少ないので、ゲームプレイ時間とその他の時間が明確に分かれていいですね。私もかつては、モンストしながら子どもの離乳食を与えて妻の顰蹙を買ってましたが、ポケモンGOはそもそもなにもできないので、割り切りがいい。諸事情で妻が外出したので、子どもをベビーカーに乗せてポケモンGOしてたら、子どもは延々と続く謎の散歩飽きて寝ちゃったので、これはこれでどうなんだろうと自問自答するところもありましたが。

考察ブログはじめます

さて、「BOOKUMA的ポケモンGO考察&プレイ日記」というブログをはじめました。何か常にゲームにハマっていたいし、ゲームをするなら2度美味しいような状態を志向しているので(例えば取引先の決裁者がはまってるゲームに一緒にはまるとか)、趣味的に思ったことなどブログに書いていきます。ポケモンGOは、必要な時に課金はしますが思いますが最強を目指しているわけでもなく、ゆっくり長く楽しんでいく予定。

今日もポケストップ探索に出掛けてきます。